コロンビアのデジタルノマドビザを申請してみた~申請条件と準備編~ - バガブンド

コロンビアのデジタルノマドビザを申請してみた~申請条件と準備編~

コロンビア

コロンビアで2022年10月末から新設されたデジタルノマドビザ。収入要件が他国のデジタルノマドビザよりも低いことから注目を集めているようですが、まだ導入されてから日が浅いせいか、日本語・英語でインターネットを調べても得られる情報にはばらつきがあり、情報が正確でないものも見かけました。そこで今回は、実際にコロンビアのデジタルノマドビザ取得した方法をお伝えしたいと思います。

コロンビアのデジタルノマドビザ申請条件と準備

およそ40か国が導入しているデジタルノマドビザ。その申請条件、滞在許可期間や取得費用は国によって違います。まずはコロンビアのデジタルノマドビザの申請条件を見てみましょう。

ビザ申請条件

https://www.cancilleria.gov.co/v/nomadadigital

こちらのコロンビア外務省ホームページで確認できることは以下の情報です。


V ビザ デジタル ノマド

独立系企業または労働関連企業として外国企業に限定して、コロンビアからデジタルメディアおよびインターネットを通じてリモートワークまたは在宅勤務サービスを提供すること、または同国にとって関心のあるデジタル コンテンツまたは情報技術ベンチャーを開始すること。

特定の要件:

  1. 決議に従って、短期滞在ビザが免除される国または地域のいずれかによって発行されたパスポートの所有者であること。
  2. 外国人がサービスを提供する 1 つまたは複数の外国企業が発行した、関係の種類および申請者が受け取る報酬の種類を示すスペイン語または英語の手紙。当該企業と契約を結んでいる場合には、それを提供するか、またはあなたが海外の会社のパートナーまたは共同所有者であることを証明し、その会社での仕事がリモートで行われていることを示す手紙を提出してください。
  3. 起業家の場合は、あなたの起業プロジェクトと、そのベンチャーのために持っている、または持つことを望んでいる資金と人的リソースを説明する動機付けの手紙を提出してください。
  4. 過去 3 か月間に現在の法定最低賃金 ( SMLMV)の 3 倍に相当する最低収入があることを銀行取引明細書を通じて証明します。
  5. 国内滞在中に予想される事故、病気、出産、障害、入院、死亡または本国送還の場合のあらゆるリスクを国内でカバーする医療保険。

有効期間:最大 2 年間。

といった情報を得ることができます。

ビザ申請料金とビザ発給料金について

続いてはビザの申請料金と、承認後に支払うビザの発給料金についてです。

以下の写真はコロンビア外務省ホームページで明記されている料金です。

「Estudio」と書かれているところがビザの申請料金となり、54.92アメリカドルとなっています。
その下の「Visa」と書かれているところが、ビザの発給料金で177.03アメリカドルとなっていますが、私たち日本人には嬉しい特典がありました。


La expedición de visa para los nacionales de Japón y de la República de Corea será gratuita; la tarifa por concepto de solicitud de estudio será aquella que corresponda a la Clase y/o Tipo de la visa solicitada.

~日本および大韓民国の国民に対する査証発給は無料とし、申請料は申請する査証の種類に応じた額とする。~

https://www.cancilleria.gov.co/tramites_servicios/visa/costos-medios-pago-oficinas-atencion

そう、日本人と韓国人はビザ申請料金のみの支払いでOKなのです!したがって、申請から発給までの費用は54.92アメリカドルのみで済みます。

申請条件に基づいた準備・注意事項

以上の情報をもとに、私が準備したことと注意事項が以下になります。

1に関しては、日本は短期滞在ビザが免除されているので、日本のパスポートを持っていればOK

2に関してですが、私はitalkiという語学学習プラットフォームを通じてフリーランスの日本語教師として働いているので、どのような書類を準備すればよいかよく分かりませんでした。そこで、italkiのサポートセンターにビザ申請用に手紙を書いてくれるかを確認しました。すると、契約があるわけではないので手紙や書類を発行することはできないが、教師のプロフィールページを印刷してみたらどうか?との返信をもらいました。そのアドバイスをもとに、私の教師プロフィールページをPDFファイルとして印刷して準備しました

3.私は自分が起業家という認識はなかったのですが、フリーランスの日本語教師であることやコロンビアでリモートワークをする魅力を書いた手紙のPDFファイルを用意しました

4のコロンビアの「現在の法定最低賃金 ( SMLMV)の 3 倍」ですが、法定最低賃金は2023年6月時点で月額$ 1.160.000コロンビアペソ(約275アメリカドル・約4万円 )とされていますので、過去三か月間において月額3.480.000コロンビアペソ(約825アメリカドル・約12万円)以上の収入の証明が必要となります。この収入の証明にあたっては、普段使っている海外送金サービスのWiseの取引明細PDFファイルをダウンロードして準備しました。この項目での注意点は、過去三か月の預金額ではなく収入金額であるということです。

5の医療保険に関する問題ですが、これも注意が必要です。ビザ申請時、Safety Wingというノマド保険に入っていたのでその契約書のPDFを提出したのですが、月払いのために長期の滞在期間をカバーしているとみなされず、少なくとも1年以上の保険を支払った証明が必要であると言われ、一度書類不備の扱いになり書類の再提出を求められました。長期の海外旅行保険はかなり高額なため困ってしまいましたが、Pax Assistance という日本国外の海外旅行保険会社で安く年間契約することができました。1年間の契約で578アメリカドルという一番安いプランを選びましたが、この契約書を再提出したことろ問題は解決できました。月額にすると48ドルなので、かなり安く契約できたと思います。


ここまでお読みになってお分かりかと思いますが、提出書類はすべてPDFファイルで用意する必要があります。パスポートのコピーもPDFファイルで準備をします。さらに申請時には3×4㎝の顔写真データも必要となります。

それでは次回は申請の流れをお伝えします。

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