オンライン日本語レッスンおすすめの教材 - バガブンド

オンライン日本語レッスンおすすめの教材

オンライン日本語教師

オンラインで日本語を教え始めたばかりの頃はどのような教材を使えばいいのか分からないこともたくさんあると思います。今回は私が実際に使っている教材を紹介したいと思います。

0から日本語の勉強を始める生徒向け教科書

日本語教育でよく使われている教科書と言えば「みんなの日本語」ですよね。優れた教科書だとは思うのですが私はいまいち好きになれないので、0から日本語の勉強を始める初心者向けには以下の教科書を好んで使っています。

いろどり 生活の日本語

こちらの「いろどり 生活の日本語」JF(国際交流基金)が提供する無料!の教科書です。CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)をもとに作られたJF日本語教育スタンダードのA1・A2レベルの学習者向けの教材です。

いろどりはウェブサイトから無料ダウンロードできるので、世界中の学習者が使うことが出来る教科書です。英語版をはじめとして17か国語のバージョンがあるのは何とも驚きです。それ以外の言語版も順次公開予定とのことなので、これからの入門日本語教育の多くの場面で使われていくことになるのではないか、と思っています。

音声ファイルやイラストも充実していますし、最近ワークシートも公開されたので授業準備を極限まで減らすことが出来る教材だと私は思います。

「いろどり」ホームページからダウンロードできる教科書ファイル(PDF)と音声ファイル(MP3)を使えばレッスンが出来ますが、私はGoogleスライドを使ってレッスンをしています。

なんとこちらのサイト、「日本語教師は見た!」では54課分のGoogleスライドを配布されています!公開されているスライドをそのまま使っても良し、参考にしながら自分でスライドを作るもよし、いろどりでレッスンする予定のある方はぜひリンクに目を通してみてください。

そのままで使いやすい!日本語教材『いろどり・生活の日本語』Googleスライド/パワポ配布【無料】
ここでは、国際交流基金によって制作された日本語コースブック『いろどり 生活の日本語』のGoogleスライド版、パワーポイント(PowerPoint)版をまとめて54課分、日本語教師の皆さまにシェアします。『いろどり 生活の日本語』とは?『い

まるごと 日本のことばと文化

つづいての教科書もJF(国際交流基金)オフィシャルの教科書です。こちらの「まるごと 日本のことばと文化」は「いろどり」よりも学習範囲が少し広く、A1レベルからB1レベルまでをカバーしています。カラフルなイラストや写真が豊富に使われているので、読んでいていて楽しくなる教科書だと感じました。

また、公式ホームページ内には教師用リソースも充実していますので、経験の浅いオンライン日本語教師でもそれらを参考にレッスンを進めることが出来ると思います。

まるごとサイト
国際交流基金オフィシャル日本語コースブック『まるごと 日本のことばと文化』の公式ポータルページです。

紙媒体だけでなくkindle版もありますからノマド生活をしながら日本語教師をされている方にもお勧めです。

JLPT対策本

私は生徒さんが実際に使っているものをリサーチして、よく使われている1つのシリーズを使うことにしました。

新完全マスターシリーズ

こちらは「みんなの日本語」を作っているスリーエーネットワークのJLPT試験対策本です。ぱっと見、文字ばかりでとっつきにくい印象を受けるかもしれませんが、JLPT対策をしている私の生徒の多くがこのシリーズを使っていました。

「文法」「語彙」「単語」「漢字」「読解」「聴解」各シリーズの著者による緻密な分析のもと、日本語能力試験それぞれのレベルで身につけるべき「重要な学習項目」を網羅、収録しています。厳選された学習項目に沿って”質、量ともに充実した問題”を解き進め、「試験突破に必要な力を着実に養成すること」、また、”試験対策”にとどまらず「総合的・実践的な日本語力の向上をはかること」をコンセプトに本シリーズは作成されました。

出典:スリーエーネットワーク

私が今まで使ったことがあるのは「文法」・「読解」・「聴解」だけですが、このシリーズをすべて独学で勉強してN1に一発合格した生徒さんがいました。文法の解説はシンプルで例文もあまり多くないので、実際に使う場合は他教材との併用をしたほうが生徒さんの理解度が高くなると思われます。

敬語・ビジネス日本語

こちらのおすすめは1冊。決め手はkindle版があることでした。

新・にほんご敬語トレーニング

「初級が終わったらはじめよう」とサブタイトルにあるように、中級から上級の生徒さんの敬語のレッスンで使っています。日本で働く外国人のアレックス君が主人公となって、様々な場面で使われる敬語を学んでいきます。

各課の初めに、アレックス君がその場面でふさわしくない表現を使って会話をする様子も書かれているので、生徒と一緒にアレックス君のことばの何が悪いのかを考えたあとで正しい表現を学ぶことが出来ます

この教科書の良いところは、場面別に使われる敬語を勉強することが出来るので、生徒さんのニーズに合わせて勉強する課を選ぶことが出来るところでしょうか。また、おもしろいのが親疎関係を意識した「だんだん敬語をとる」という章があることです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回紹介したものはオンラインのレッスンと親和性の高いものが多かったと思いますが、みなさんはどのような教材を使っていますか。おすすめの教材があれば、ぜひぜひコメントしてくださいね!

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