コロンビアの外国人登録証を取得するまで - バガブンド

コロンビアの外国人登録証を取得するまで

コロンビア

コロンビアで90日以上滞在する人は外国人登録証(Cédula de Extranjería)を取得する必要があるのですが、言葉の壁もあり思うように手続きが進まなかったお話をお伝えしたいと思います。

コロンビアの外国人登録証(Cédula de Extranjería)とは

コロンビアのCédula de Extranjería(外国人登録証)は90日以上滞在が出来るビザを持っている外国人が申請する必要のある身分証明書です。日本でいうところの在留カードのようなものです。

許可されたビザによりますが、これを取得することによってコロンビア国内で働いたり、学校で勉強したり、銀行口座を開くことが出来たり、パスポート代わりの身分証明書になったりします。

今回私はデジタルノマドビザで1年間の滞在許可が下りたので、このCédula de Extranjería(外国人登録証)を申請しました。しかし、言葉の壁や十分な下調べが足りなかったせいで申請から受理するまでにかなりの時間を費やすことになってしまいました…。

ビザ発行から15日間のあいだに申請・手続きが必要

デジタルノマドビザの申請が認められたことを伝えるメールには以下のことが書いてありました。

ビザが発行されたら、15 暦日以内にコロンビア移民特別管理局に出頭して登録する必要があることに注意してください。あなたが国外にいる場合、この 15 日間の期間はコロンビアへの入国からカウントされます

ということで、ビザが下りた翌日にMigración Colombia(コロンビア移民局)へ行くことにしました。が、しかしここからすべての歯車が狂い始めたのでした

移民局の手続きは予約が必要だった…

メールに書かれていたとおりにMigración(移民局)へ出頭した私。守衛のおじさんに「ビザの登録とCédula de Extranjeríaの手続きに来た」というと、隣国ベネズエラからの移民が多数並んでいる列とは別の、数人しか並んでいない列を指さし並ぶように言われました。

しばらく並んでいたのですが、本当にこれでいいのだろうか?と不安になり、通りがかった職員に質問することにしました。事情を使えると、

「予約は何時?」

と聞かれました。

へ?予約?何それ?今まで役所の手続きのために予約などしたことがなかった私には青天の霹靂の出来事。しかし、ここでおずおずと帰るものか!と、

「予約はしていない。メールには出頭してくれとしか書いてないから来たのだ。どうにかならないのか?」

と言ってみましたが…

「予約が必要なのだ!」

と、なかば怒ったような様子で返されてしまいました…。

そう、移民局での手続きはすべてネットからの予約が必要なのでした。私は下調べ不足で無駄足を踏んでしまったわけです。

ネットで予約しようとするも、空きがない!電話で相談しよう!

家に帰ってネットで予約することにした私。まずはビザの登録手続きを予約しようと思い移民局の予約ページへGo。

管轄の州、都市、オフィスの住所、手続きの種類を選んで日時を選ぼうとしたところ、システムのエラーなのか実際にそうなのか分からなかったのですが、ビザの登録もCédula de Extranjería(外国人登録証)の手続きも予約できる日がなかったのです…。15日以内に手続きをしなきゃいけないことから、かなり焦り始めました。

「よし!電話で相談しよう!」

と、移民局のコンタクトページから電話番号を調べて電話をすることにしました。

勘違いから申請期間を過ぎてしまう

電話でネットから予約できる日がなくて困っていることを伝えると、「この場合はビザの登録ではなく、ネットからCédula de Extranjería(外国人登録証)の申請が必要です。その後、移民局で指紋の採取と顔写真を撮ります。」との答えが返ってきました。

申請のためのリンクを教えてもらい、フォームに記入しました。

Registro En Línea

申請ページは以下のようなものです。

申請を済ませると、すぐに申請確認のメールが移民局から届きました。その中に、

電子文書の交付 書類の準備が整い次第、Migration Colombiaより証明書交付に必要な情報を記載したEメールを送信します。交付期限は、申請日から数えて約3営業日です。

と書いてあったので、「メールが来てから移民局へ行けばいいのか。」と思っていました。

しかし、待てども待てどもメールは届かず、15日間の申請期間を過ぎてしまったのです。そこで、もう一度電話をして確認すると、

「申請期間を過ぎているようなので、行政手続きの申請を行ってからでないとCédula de Extranjería(外国人登録証)の手続きはできない。あなたは申請フォームを記入したあと、移民局の予約を取って出頭しなければいけなかったのです。」

と回答をもらいました…。そんなことメールに書いてなかったじゃん!と思いましたが、おとなしく今後の手続きについて詳しく教えてもらいました。

あやうく罰金刑になるところだった

ネットで行政手続きのための予約をして移民局に出頭して事情を説明すると、指定された日にもう一度出頭するように言われました。手続きのための手続き…。

改めて出頭して、期限を過ぎてしまった経緯の確認や手続きに関係のあるメールを提出しました。それから、職員の説明が始まったのですが…

「まず、あなたは指定された期限を過ぎているので、罰金として100万ペソを支払わなければいけないかもしれない。」と言われました。

100万コロンビアペソと言ったら、およそ3万6千円!!これは痛い!!

処理と結果を待つあいだ自分の不運を呪いましたが、最終的に手続きを済ませる意志があったことが確認されたので、罰金は免除となったことを伝えられました!

ここで私の表情も緩んだせいなのか、担当の職員さんも笑顔になってこれからの手続きを分かりやすく教えてくれました。ネットでCédula de Extranjería(外国人登録証)の手続きの予約をして、もう一度移民局に来れば申請は完了するとのことでした。

Cédula(登録証) の受け取りは配達が選べる

4度目の出頭で、住所や血液型の確認をしてカード発行料金を支払いました。発行料金は24万6000ペソ(およそ8800円)。それから指紋採取と顔写真の撮影を済ませ、無事にCédula de Extranjería(外国人登録証)の申請手続きを終えることが出来ました!

最後に、カードの受け取りは5日後以降にもう一度ここに来て受け取るか、配達で届けてもらえることを教えてもらいました。もう二度と移民局に来たくなかったので、配達をお願いすることに。

手続きしたカウンターとは別に、配達申請用のカウンターがありました。Servientrega(セルビエントレガ)という会社のサービスです。カードの配送料金は31390ペソ、およそ1150円でした。

カードは手続きを終えた5営業日後に届きました。配達の前日には、配送会社から在宅している時間の確認の電話がありましたので、スムーズに自宅で受け取ることが出来ました。

あとがき

こうして、苦労して手に入れたCédula de Extranjería(外国人登録証)。今回は私の失敗談となりましたが、今後みなさんが手続きを進める際のお役に立ったら嬉しく思います。次は銀行口座開設に挑戦します!

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